迷惑をかけないExcel

ナミビアから戻って、やはり時差ボケが解消しない。眠れないので、この本をパラパラとめくってみた。

Microsoft Officeの中で一つだけアプリケーションを選ぶとしたらやっぱりExcelか。大学院の修士論文でアジアの産業内貿易のデータを加工、計算して以来、今の仕事もこれがないと成り立たない。だからまあそれなりにちゃんと使っているという意識だったけれど、この本に書かれている「入力→計算→出力を意識したワークシート」っていうのはできているわけじゃないなあと思った。仕事柄、入力は日々の仕事で積み上がっていくものではなくて統計データや調査データを一気に入力したり*1、移行してきたりするけれど、入力→計算→出力っていう流れは意識していないなあ。

Excelには、機能、関数、VBAの三要素があり、この三要素を組み合わせることが最も効率のよい考え方で、この三要素は初級、中級、上級ではないというのもなるほどと。それ以外にも「なるほど」と思わせる使い方がいろいろと書かれていて、参考になりそう。

この本の著者はWindoes95が発売され、同時にMicrosoft Office 95も普及して行った頃にマニュアル本で見た名前で懐かしい。ネット上にあるExcelの関数やVBAの解決法は業務の流れを反映していないもので「こういう高度なこともできる」という情報になっていると手厳しい。この本の著者として一般社団法人実践ワークシート協会という団体もあるのだけど、Webサイトに行ったら著者の宣伝が主要コンテンツで、何だかなあという感じではあった。

迷惑をかけないExcel

迷惑をかけないExcel

*1:最近は入力する機会はかなり減ったけど。