「禅 心をかたちに」と「平安の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたち」

昨日の松濤美術館に引き続き、今回日本に帰国している間に観に行きたいと考えていた東京国立博物館の特別展、「禅 心をかたちに」と「平安の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたち」を見に行った。

「禅 心をかたちに」

黄檗宗を含む臨済宗にまつわる歴史的遺産を「これでもか」と集めた感じで圧倒された。最初の展示では、表面に塗られた漆を取り去って製作時の状態に戻した蘭渓道隆像が印象に残った。

中盤では戦国武将と禅の関係をまとめた第3章、後半では2つの天目茶碗(油滴天目、灰被天目)と一番最後の狩野元信、長谷川等伯伊藤若冲の障壁画がよかった。

特別出品の伊藤若冲の鷲図、旭日雄鶏図を見ることもできた。

「平安の秘仏 櫟野寺の大観音とみほとけたち」

引き続き櫟野寺の十一面観音と仏像を見に行く。こちらは「禅」展ほどの人出ではないだろうと思って行ったら、思いがけずこちらもお客さんが多かった。

櫟野寺は滋賀県甲賀市のお寺。「禅」展に展示があった永源寺も近い。琵琶湖の南や西は興味深い寺院がたくさんあるが、実家からもそれほど遠くはないので、一度訪ね歩いてみたい。