京都 格別な寺

学生時代は関西に住んでいたので、京都にはよく行った。特に北白川の詩仙堂曼殊院あたりをぶらぶら歩いていた。京都も沖縄方面と同じくこの7年ほど行っていないので思わず手に取ったのがこの本。
自然暦と小堀遠州の作庭に西洋の技術が加えられていたというのが面白かった。自然暦は複数の寺社の配置を山や夏至冬至の日の出や日の入りに合わせるようなこと。ある種、当時の都市計画手法と言えるのかもしれない。このような手法が徳川家康の時代まで続いていたということらしい。
小堀遠州の作庭は、遠近法や黄金分割を取り入れているというのが面白かった。次にはいつ京都に行くことができるかどうかわからないけれど、新しい見方ができそうに思える。

京都 格別な寺 (光文社新書)

京都 格別な寺 (光文社新書)