2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

体制維新−大阪都

いろいろ言われている橋下大阪市長、できるだけ本人の考えているものをと思ってこの本を手に取ってみた。 大阪都の考え方(広域行政と住民に近い基礎自治体への分離)自体はなるほどと思うし、それを実行するためには国の既存制度がネックになってくるという…

ジョブズは何も発明せずにすべてを生み出した

薄い新書ですっと読めてしまい、スティーブ・ジョブズ脅威のイノベーションと重なる部分もあるけれど、こちらの本の方が読み応えがあると言うか、何度も目を通すに足る感じがする。「イノベーション」と「発明」は別物で、「イノベーション」はもっと愚直で…

謎とき平清盛

今年の大河ドラマはNHKの有料海外放送を見ることができなかったウガンダの田舎に行っていたこともあってすっかりついていけてない状態だけど、この本は面白かった。 歴史ドラマの時代考証というのを筆者はどう考えるかということから始まって、平安末期から…

福沢諭吉に学ぶ思考の技術

同時期に書かれ、この本の姉妹編にあたる「経済学的思考のすすめ」は去年の6月に読んだけれど、この本を読むのはすっかり遅くなってしまった。ビエンチャンに向かう機内で読了。 個人の思考の技術というより、議論の技術という感じかもしれない。議論(話し…

日本の伝統

以前、NHK BSの「日本の庭園」という短時間の番組で慈照寺(銀閣寺)を紹介する時にこの本の一節が紹介されていて、関心を持った。 伝統とは、骨董を愛でるように無批判に受け入れる対象ではなく、古くから残っているものを現在の目で批評して残るもの。こう…