福沢諭吉に学ぶ思考の技術

同時期に書かれ、この本の姉妹編にあたる「経済学的思考のすすめ」は去年の6月に読んだけれど、この本を読むのはすっかり遅くなってしまった。ビエンチャンに向かう機内で読了。
個人の思考の技術というより、議論の技術という感じかもしれない。議論(話し合い)の目的は何のために行うのか、意思決定のためには「主張」の一段上からの視点を持たなければいけない、欠点主義・限界主義の「限界」(実験的なことを否定し、前例を踏襲するのも実は実験であるという既述が印象的)、少数派や異端に寛容で多様な意見を醸成しなければいけないなど。
なかなか議論すること(やそれを評価すること)のうまくない日本人の一番かけている部分はやはりこの部分のように感じる。

福澤諭吉に学ぶ 思考の技術

福澤諭吉に学ぶ 思考の技術