謎とき平清盛

今年の大河ドラマNHKの有料海外放送を見ることができなかったウガンダの田舎に行っていたこともあってすっかりついていけてない状態だけど、この本は面白かった。
歴史ドラマの時代考証というのを筆者はどう考えるかということから始まって、平安末期から鎌倉時代初めのこの時代をどうに位置づけるかというところまで話を展開している。最近では、鎌倉幕府の成立は1192年ではなく、1185年だと教科書も書き換えられつつあるようだけど、その背景にある考え方(「たてまえ」と「なかみ」)が書かれている。加えて、清盛は平安末期の争乱の時代に貴族から統治の方法を学び、頼朝も清盛から学んだのだという指摘も面白い。

謎とき平清盛 (文春新書)

謎とき平清盛 (文春新書)