ブレア時代のイギリス

1998年に「ブレアのイギリス―福祉のニューディールと新産業主義」という本を読んだ。そこでは理想的に書かれていた(ように記憶している)「第三の道」というコンセプトは、その後、あまり聞かれなくなってしまったように思う。
著者によると、ブレア政権は「やる気のある人を支える教育・福祉政策」やPPPなどの新しいものも作り出しているけれども、グローバル資本主義に対抗する社会民主主義の理念を作り出すまでには達していないとのこと。
政党政治から、ある(作られた)人格を中心とした政治の流れなど、イギリスを通じて日本の政治が見える部分についても書かれている。「国民投票型総裁選挙」が最近話題になったが、今のところこのような流れに抗うことは難しいのではないか?

ブレア時代のイギリス (岩波新書 新赤版 (979))

ブレア時代のイギリス (岩波新書 新赤版 (979))

ブレアのイギリス―福祉のニューディールと新産業主義 (PHP新書)

ブレアのイギリス―福祉のニューディールと新産業主義 (PHP新書)