日本史の一級資料

大学を受験する頃には歴史か考古学の道にも進みたいなと思っていたが、当時、このような本があったら本当にそちらの道に行っていたかもしれない。
この本を読んで感じるのは、歴史学は編集の学問だなということだし、常に書き換えられるをこと前提に成り立っているものなのだということ*1
この本では特に、均整に似ついて書かれている。日本の近世史と言えば、既に固まったものが出来上がっているように思うけれど、ディテールを明らかにしたり、教科書に載っていたような出来事の変更*2を迫るほど、まだまだすべきことが多いのだと思った。

日本史の一級史料 (光文社新書)

日本史の一級史料 (光文社新書)

*1:他の学問も突き詰めて行けば同じかもしれないけど。

*2:この本の中には「慶安の御触書」が慶安年間に書かれたものではないらしいという話が書かれている。