国益奪還

最近創刊された「アスキー新書」の第1弾に含まれていた本。読者の限られるジャンルの本だと思うのだが、創刊号にこれを入れたアスキーはなかなか太っ腹。著者の立ち位置は今一不透明。この本のタイトルになっている「国益」とは、日本がタイド援助をあきらめたことによる経済的な利益なのか、国際的なルールに参加しなかったり、レジームを乱すようなより国際政治的な利益なのか、どちらなのだろう。最終章に書かれているPPPやレベニューボンドによるインフラ整備の部分も、インフラの「建設」だけでなく、その「運営」を見据えた視点が必要だと思うのだが...。

国益奪還 (アスキー新書)

国益奪還 (アスキー新書)