iPhone - 衝撃のビジネスモデル

最近、テレビコマーシャルが始まったようだが、まだ発売されていない商品のことを書くなんてすごいなと思ったが、iPhoneそのもののことを書くというよりも、Web2.0やyユビキダス社会の問題を克服するものとしてのこれまでのものを超える携帯電話ビジネスについて書いた本だった。Web2.0は技術や社会の新しい潮流であって、ビジネスモデルとしては必ずしも新しいものではないこと*1、ユビキダス社会では各情報機器のインターフェースが不統一で問題があるというのはそうかもしれないと思う。
しかし、携帯電話の課金システムの拡張がネット社会での課金システムの改善につながる可能性があること、携帯電話がユビキダス社会での情報機器の入り口になる端末*2になり得るのではないかという考えには、どうかな?と考える。本来、情報そのものは限りなく価値を持たない(公衆の目に触れた瞬間に価値は限りなくゼロになってしまう)と思うのだが、携帯電話のシステムはその延長ではないか(だからPCフルブラウザや、PCサイト変換システムサービスが流行るのではないか)と思ってしまう。既にデータ通信においては、携帯電話のシステムとインターネットのシステムは融合してしまっているのではないだろうか?

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書)

iPhone 衝撃のビジネスモデル (光文社新書)

*1:Web2.0は、GoogleAmazonなどの先行者が大きく儲かるシステムであるが、それ以外の参加者は必ずしも儲かるものではない」という話しに通じるものであると思う。

*2:本書で言うところのフェデレート端末。