データはウソをつく

以前、この著者の「社会調査のウソ」という本を読んだ。これは、巷にあふれるマスコミのアンケート調査などが如何にいい加減なものであるかを書いたものであったが、「じゃあ、どんなふうにしたらいいのか」について書かれたのがこの本。
統計分析はソフトウェアがやってくれるからということで、質問票を造るところから統計処理をする手前のコーディングの部分まで丁寧に説明している。
同時に、若い世代を対象に書かれた本なので、社会科学における事実認定はどういう正確のものか、研究するために必要なもの(情報への対応の仕方や研究に対する態度)なども書かれている。こういう本が学生時代あったらよかったなと思う。

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)