空気と戦争

2日間ほどで一気に読んでしまった。おかげで今週はあまりアパートの自室で仕事をしなかった。
模擬内閣の話は著者の書いたもので概要は知っていたのでもうちょっとその中身を知りたいなと思っていた。この本も模擬内閣と陸軍省の技術将校の話に触れつつ、日本の組織の持つ脆弱さや「空気」について書いている。模擬内閣の話を知るためには、「日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦」を読まなければいけない。
それでも、この本に書かれている東条英機の立場の変化(近衛内閣では戦争拡大急進派だったのが、戦争を回避することを目標に内閣を引き受けることになり、その立場を守ろうとしたが軍部に押し切られてしまった)というのは知らなかった。東条自信も組織や空気の流れに抗しきれなかった人だったのか。

空気と戦争 (文春新書)

空気と戦争 (文春新書)

日本の近代 猪瀬直樹著作集8 日本人はなぜ戦争をしたか (第8巻)

日本の近代 猪瀬直樹著作集8 日本人はなぜ戦争をしたか (第8巻)