ウェブ時代をゆく

「ウェブ進化論」と対になっている本。ただ、ウェブ進化論の続編というよりも、ウェブ進化論に書かれたような世界が出現する中で個々の人がいかに行き、働き、学ぶかについて書かれている。
本当によく練られた文章という感じで、一気に読んだウェブ進化論と比べると、「読み解く」という感じで時間をかけて読んだ。結果的にだが、著者が言っている「頭で読む」と「心で読む」の違いをしていたのかもしれない。
この本の内容は、著者の今までの生き方を踏まえて、(多分主に若い人に)ウェブ時代の生き方、学び方をいくつかの視点から指し示すような内容。1970年生まれで、普通の人たちよりもちょっと自由な生き方をしている(けものみちに半分足を突っ込んでいる)私にはちょっと間に合わない部分もあるのかもしれないが、著者の深い論考を受けとめることはできたと思う。思想家としての梅田望夫を感じた。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)