生物と無生物のあいだ

中央公論2008年3月号の「新書大賞ベスト30」という特集の中でベスト1になったり、サントリー学芸賞を取っている本。読んでみると、内容も面白かったし、文章もしっかりした印象を持った。
「何が生物と無生物を隔てるものになるか」というのをキーワードに、分子生物学の歴史や著者の研究社としての歴史を振り返るストーリー。面白い本にいつも感じる、どこか違う場所に連れて行ってくれる感覚を味わうことができた。
10数年前の学生時代、周りの友達には理学部で生物を選考している友達が多くいたが、彼らがどんなことに取り組もうとしていたのかが分かったような気がする。DNAの研究をする人と同時にたんぱく質の研究をする人がいた理由がよく見えた。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)