霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」
全編インタビュー形式で「さらば財務省」以上に簡単に読むことができる。経済の知識が全くない人向けの文章は、これくらいでないといけないのかのかも知れない。
簡単な本であるが故に、埋蔵金探し、日銀の金融政策、公務員制度改革、地方分権を著者がどう考え、それがどう繋がっているかが見えやすいかも知れない。
- 日本の公共部門はGDPシェアや公務員数で見ればそれほど大きくはないが、ストックで見れば大きい。
- 中央銀行の独立性は「手段の独立性」であって、目標は政府が定めるべきである。
- 国際の金利を今ではマーケットが自動的に決めているように、中央銀行のマネーサプライの基準も自動的に決める様な時代が来るかも知れない。
- バブルが来ていることは誰にも判断できず、バブルが弾けた時に素早く対応するしかない。
- 原油高など、海外からのインフレ要因には金融緩和で対応しなければいけない。
というような点が気になった。
インタビューの「聞き手」は誰なんだろう?文春文庫の編集者か?きちんと書いておいた方がいいと思う。
- 作者: 高橋洋一
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/05
- メディア: 新書
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