地球と一緒に頭も冷やせ!

この本は、二酸化炭素の排出が地球温暖化に結びつくという部分は認めている。その上で、気温の上昇、河川の氾濫、台風やハリケーンなどの異常気象、希少動物への影響、マラリア、飢餓、水不足などの影響にどれくらい地球温暖化が関わっているか、二酸化炭素の排出削減でこれらの影響がどれくらい緩和されるかということを扱い、二酸化炭素の排出削減に力を入れるよりも、個々の対策に力を入れること、二酸化炭素の歳出削減に関しては長期的な課題として代替エネルギー省エネルギー開発の研究に力を入れることを提唱している。
費用便益効果を考えること、政策目的と政策手段の論理性をきちんと考えることは、いろんな分野に繋がることで、それを地球温暖化で話すとこういうことになるのかという、お手本のような本に感じた。

地球と一緒に頭も冷やせ!

地球と一緒に頭も冷やせ!