多読術

ちくまプリマー新書の本でかつ対話形式ではあるが、噛み応えのある本じゃないかなと思う。その本を読む前にどんな本を読んできたかで感じ方が違うとか、どんなところで・どんな姿勢で・何をしながらその本を読むかで感じ方が変わるとか、読書はそのまま編集に繋がるものであるとか*1、これまでの読書本とは違う視点だと思う。
特に、本から得られる情報を記憶に止めるのではなく、情報を編集構造として動的に維持するという考え方、そこから導き出せるマッピング・再編集する読書というのが本書のキモのように思うのだが、自分の場合、正直そこまでするのは難しいなと思う。今しているように、こうして感想をブログに書いていくくらいかなあと思う。

多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)

*1:同時に、読むことと書くことも繋がっている。