2011年新聞・テレビ消滅

saka-san2009-10-21

新聞・雑誌・テレビなどのマスメディアが傲慢な旧態依然とした体質が最近の衰退の理由であるという野ではなく、これらのメディアのコンテンツ・コンテナ・コンベヤの垂直統合モデルが分解に向かっていること、その中で最も利益を得ることができるコンテナ部分を維持できなくなってきたことがマスメディアの危機なのだと著者は考える。
有料で購入しなければいけない新聞と雑誌はきっと著者の書く通りなんだろう。そして「調査報道」のコストを社会全体でどのように負担していくか、考えていかなければいけないという状況になるのだと思う。一方、「ウェブはバカと暇人ばかり」には、インターネットメディアのコンテンツはテレビに大いに依存しているしているという話がある。ある程度持ちつ持たれつの関係ができているようにも感じるんだが、テレビのビジネスモデルがもう成り立たず、無料のコンテンツではないということになれば、現在のテレビのコンテンツに依存しているインターネットメディア側も影響を受けるということになるのかなと思う。

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)

追記(10月23日)

タイミングよくこんな記事があった。コンテナになりつつあるネット企業がコンテンツを作り出す記者を抱えてオリジナルのコンテンツを作り出すということかな。この流れは日本にはいつごろ来るんだろう?