Barns & Nobleの「Strategic Alternatives」

世界最大の書店Barns & Nobleのこのプレスリリース
Barnes & Noble to Evaluate Strategic Alternatives
日本経済新聞のWebサイトでは、「電子書籍が米書店経営を圧迫 最大手バーンズ、身売り検討」という見出しで、

米書店チェーン最大手バーンズ・アンド・ノーブルは3日、会社売却も視野に入れた事業戦略の見直しに着手したと発表した。同社はインターネット小売り最大手のアマゾン・ドット・コムをはじめとするネット経由の書籍販売の成長や、電子書籍端末の普及などに押され、業績が伸び悩んでいた。

朝日新聞では、「米の世界最大書店チェーン売却か 電子書籍台頭…株低迷」というタイトルで、

【ニューヨーク=山川一基】世界最大の書店チェーン、米バーンズ・アンド・ノーブル(米ニューヨーク市)は3日、会社の売却を検討すると発表した。電子書籍に押されて店頭での販売が落ち込み、株価が低迷。敵対的な買収攻勢を受けていることなどが背景にある。

と書いている。
なんか、どちらもどうしようもなくて会社を畳むのかという風に読めてしまうが、プレスを読むと伝書史跡に注力するというようなことが書かれていたり、創業者で最大株主*1が投資家グループに参加すると書かれている。
これって事業のリストラクチャリングをするからこれから資金調達をするという風に読めるのだが、「身売り」とか「売却」ってタイトルを付けた人*2はちゃんと理解して書いてるんだろうか?
最近経済系のニュースで明らかにオリジナルの情報(といってもプレスリリースレベル)に当たっていないなと思わせる記事に気付くことが多いが、経済分野だけでなく一般何だなというのを再認識。やっぱり、日本のニュースにせよ、海外のニュースにせよ、できるだけオリジナルのソースに当たることが必要だと改めて認識。オリジナルのソースに当たれるようになったし、それがどこにあるかもTwitterから流れてくるようになったから、本当に便利になった。

いろいろこの関係をニュースを見ていると、このBloombergのニュースが誤解を与えるかも知れない。書いてあることは間違いじゃないけど、デジタルに注力するという部分が抜け落ちてる。
Barnes & Noble to Evaluate Alternatives - Bloomberg.co.jp

こちらは、B&Nがデジタル分野に注力して行くんだということを解説するページ。
バーンズ&ノーブルが身売りという誤報にビックリ―B&N considers alternative strategies, not selling itself - Books and the City

*1:両記事には書かれていないけれど現会長。

*2:記事を書いた人とタイトルを付けたのは別の人かな。