経済復興 大震災から立ち上がる

ヨハネスブルグから香港に向かう飛行機の中で読了。
6月25日に東日本大震災復興構想会議が提言を出したけれど、この本を復興構想の提言とした方がいいんじゃない、と思った。もう限界の来ている「有識者」に振り付けをする諮問委員会のような会議よりも、専門家が自分の自らのメッセージを込めたものの方が数段有意義だと思う。
40ページ弱の復興構想会議の提言の中には財源のことは1ページ程度しか書かれておらず、会議の中でもほとんど検討はされなかったようだけれど、増税による財源確保(短期的な国債発行も含む)が既定路線になってしまっているように言われている。国の最も重要な役割は財源の確保と復興のための基準作りだろうと思うが、提言全体に具体性のない精神論的な話が多いように思える。世界に向けたエネルギー政策(世界レベルでエネルギー効率を上げルニはどうすべきかという視点)も含め、足りない部分をこの本で補ったら、と本気で思う。

経済復興: 大震災から立ち上がる

経済復興: 大震災から立ち上がる