ちゃんと話すための敬語の本

著者も書いているとおり、「正しい敬語の使い方を教える本」ではなくて、「正しい敬語の使い方を考える」ための本。本当に、敬語というものを材料に、思考の探検をしていく感じ。橋本治はいろいろな本を書いているけれども、いつも感じるのはこの「思考していく」姿勢だ。
歴史的には、敬語は自分より上のランクの人のために使う言葉だったけれど、今では相手との距離感に応じて使う言葉であるべき。それを各人で考えて、いろいろな人のしゃべり方を参考にして敬語を使っていく必要がある。

ちゃんと話すための敬語の本 (ちくまプリマー新書)

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