「脳」整理法

ハウツーものの整理法の本ではない。やはり自分がよい本当たったと感じる、思考探検をすることができた。とはいうもののうまくまとめることができないので、キーワードを並べておく。

  • 「世界知」(科学の蓄積)と「生活知」(個人個人の生活の知識)の乖離
  • われわれの生活上の多くの出来事は偶有性(偶然と必然の間)を持つ
  • 偶有的な出来事は、科学的真理とランダムな確率論の間に位置し、現在の科学はやっとそれに向かい始めた
  • セレンディピティ(偶然の幸運をつかむ能力)は偶有的な日常生活をうまく生きていく(偶然を必然に変える)ために重要性
  • セレンディピティを高めるためには、「行動」、「気づき」、「受容」が必要
  • 日常生活に科学的世界観(ディタッチメント、自らの位置を離れて世界を見る)ことの重要さ(生活知を世界知に近づける)
  • 絶対的なものに見える「大文字の概念」の主語を「私」に置き換える(世界知を生活知に近づける)
  • 「根拠のない自信」を持つことが偶有的な日常生活で生きていくためには必要
  • 文明の高度化に伴って(情報を含む)人工物の個々ではなく、それらの整理、選択が重要となってきた。

こうやって書いてみると、ある種ハウツーなものかもしれない。

「脳」整理法 (ちくま新書)

「脳」整理法 (ちくま新書)