下流社会

この本を小泉・竹中路線の経済政策の結果、経済格差ができたことをと直接繋げて考えると間違えるように思う。それよりももっと長期の、物質的には豊かな時代が何十年か続いた帰結であるように思う。
この本の分析は、社会学アプローチのマーケティング分析。これまでにあった結果のアプローチよりも人々の考え方に主眼を置いていて、新鮮に感じた。著者も、下流階層の存在そのものに問題があるとは考えておらず、このような階層が固定化するであろうことに問題を感じている。その部分は同意できる。
それにしても帰国前に読む本がなくなってしまった。参ったな。

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)