行動経済学
8月の初めから読み始めた本をようやく読了。400ページ近いボリュームだったせいもあるが、後半の8章、9章あたりから文章が急に読みづらくなり、何度か読み直しながらようやく読み終えることができた。
学生時代に経済倫理学のすすめ―「感情」から「勘定」へという本があったが、この本は「勘定から感情への転換」と、この本を意識して書き始めている。これまでの経済学の前提であった「経済人」の合理的行動の仮定を「限定合理的」と修正し、効用、時間選好、社会的選好、リスクへの考え方の具体的な修正について説明している。
10年ほど前の「複雑系経済」の中でも収益逓増などとともに経済人の仮定を疑うことが話題に出されていた。その後、このような見方は下火になっていたのかと思ったが、着実に研究は進んでいたんだなと感じる。
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