グーグル・アマゾン化する社会

このような厳しい見方もあるが、このような評価もある。インターネットが進化していく中で、ネットビジネスはグーグル・アマゾンのような絶対的な勝者と小規模のその他大勢に分化されてしまうという話、一見多様性があるように見えるが、実は多様な意見が排除されていたり、沈黙の螺旋の話など、確かに忘れてはいけない視点であると思う。
とはいうものの、これらの経済的、社会学的な現象は、現実の社会にも起こりうることではないかと思う。経済的にも社会学的にも、情報の流通コストが低くなる「実験室」的な状況で、このようなことが起こっている側面もあるかもしれない。制度の変更などで行動原理が変わるところもあるのかもしれない。

グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書)

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