インターネットの法と慣習
目次のすぐ後に「著者近影」など載っていて、ぱっと見にはちょっと不思議な本。しかし中身は新鮮な内容だった。
第1章では大陸法と英米法の成り立ちの違いについて説明している。法が全ての大陸法の国(日本も含む)では、やはり法を決める人たちを選ぶ行為が重要なんだということを思い知らされる。
2章以降はインターネットという圧倒的な上位権力がいない中でいかに紛争解決をするかとか、政治的なもの(自由、税、治安)を作り出して行くかという検討が行われているが、中世を初めとする法制度の歴史的な研究がこんな風に生かされるんだなあと思うことしきり。ここに示されている考えをそのまあ向け入れる訳ではないが、歴史に基づく考えは思いなと感じた。
インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]
- 作者: 白田秀彰
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/07/15
- メディア: 新書
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