物語の役割

成田空港に向かう電車や、ウランバートルに向かう機内で一気に読み終える。
作家は物語を作り出すのではなく、日常の中から物語を言葉に紡いでいく存在なんだという著者の言葉に打たれる。物語は普通の人たちの毎日の暮らしの中に転がっている。
テーマやストーリーは最初から決まっているわけではなく、あるシーンの映像が浮かんで、そこからストーリーを膨らませていくというのも印象的。読む側も、あまり難しいことは考えずに、文字を追っている「今」を楽しめばいいんだなと思った。

物語の役割 (ちくまプリマー新書)

物語の役割 (ちくまプリマー新書)