作家の誕生

以前、マガジン青春譜こころの王国を読んだことがある。「こころの王国」は、この本の元になるNHK人間講座(2001年)よりも後に書かれていて、夏目漱石の「こころ」から繋がっていく「私小説」と違う世界を作り上げようとする菊池寛のことを書いており、著者もその考え方に共感していたように記憶しているが、この本は三部作(「マガジン青春譜」、「ピカレスク 太宰治伝」、「ペルソナ 三島由紀夫伝」)を書いた時点で停止してしまっているように感じた。
一方でこの本は三部作の入り口にもなっているように思う。「ピカレスク 太宰治伝」、「ペルソナ 三島由紀夫伝」も読まなきゃな。

作家の誕生 (朝日新書48)

作家の誕生 (朝日新書48)

ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫)

ピカレスク 太宰治伝 (文春文庫)

ペルソナ―三島由紀夫伝 (文春文庫)

ペルソナ―三島由紀夫伝 (文春文庫)