日本はなぜ地球の裏側まで援助するのか

著者のODAに関する著作は、学生の頃から読んでいた。現場のこともふまえた上での現実的な議論であったと思う。
この本も、現場のことを踏まえた上で高所から日本のODAをどうして行くべきかについて書かれている。
>>地球規模問題を始めとする環境案件を低所得国と後発開発途上国から低中所得国まで重点的に行い、低所得国と後発開発途上国については保健・医療、初期教育も重点とするというような原則<<
とし、自助努力の見込める国については、地球環境、保健・医療、初期教育の積み増しや、経済インフラの支援をするというのは援助に関わっているものからすればなかなか厳しい意見にも聞こえる。でもこれが、一般の人たちの納得を得ることができるレベルなのかなとも思う。