ウェブ時代5つの定理

この本は梅田さんのこれまでの本とはかなり毛色が違う本で一般にはどういう評価がされるかわからないが、読みながら感じたのは20世紀末から21世紀初めのアメリカ西部の「ベイエリア」の精神をそのまま記録したような、そんな感じがした。「シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土 (ちくま文庫)」よりもそんな印象を持った。司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの世界をビジョナリーの言葉から表現したといってもいいかもしれない。
特に感じたのが、以下の二つの点。こういうことを表現するためには、新書という枠では狭すぎたんだろうと思う。

  1. Googleの世界はシリコンバレーの精神をさらに純化させようとしているということ
  2. 梅田さんがこれまでの著作の中で示してきた考えの方の背景にあるようなこと。

ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!

ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!