3年でやめた若者はどこへ行ったのか
最初は「昭和的価値観」から外れた人たちがどのような道を歩んできたか、インタビューをまとめる形で書かれている。この人たちはまさに「ウェブ時代をゆく」の「けもの道」を進んでいっている人たちなんだと感じる。
「昭和的価値観20」くらいまでは話の引き出し役であった著者が、次第に自らの考えを示すことに焦点が移っていく。「第三章 新世代編」は日本的雇用システムの話だけでなく、マスコミの役割や現在の労働運動、格差問題など、日本的雇用システムと接する話についても著者の考えが示されている。
著者の考えは最後の「コラム3 格差のなくし方」に明快にまとめられている。職務給を導入することによって正社員と非正社員の差をなくすこと、年功序列背を撤廃すること。
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)
- 作者: 城繁幸
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/03/01
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若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
- 作者: 城繁幸
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