科学者の9割は「地球温暖化」CO2犯人説はウソだと知っている

この前読んだこれ地球温暖化がCO2と関係しているということを認めながらも、そこから起こる様々な問題を本当にCO2削減によって防ぐことが費用便益分析上有効であるかということを考える本であった。
一方この本は、もっと科学的に地球温暖化とCO2の関わりについて話をし、宇宙線量(雲の発生に関連する)、太陽活動、地磁気、火山の噴火、ミランコビッチ・サイクル(地球の太陽周回軌道のずれや地軸の傾きの動き)など、IPCCの気候シミュレーションモデルでカバーされていない要因がCO2よりも大きいと思われることがわかる。東京工業大学TSUBAMEというスーパーコンピューティングシステムを持っている理由の一つも分かる。
一方、2章以降は著者の熱い気持ちは伝わってくるが、ちょっと暴走気味な気がした。

科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている (宝島社新書)

科学者の9割は地球温暖化CO2犯人説はウソだと知っている (宝島社新書)