Annual Energy Outlook 2009

米国のエネルギー庁([Energy Information Administration)のAnnual Energy Outlook 2009の速報版が出ている。プレスリリースを要約すると、

  1. 石油に対する需要はほとんど変わらない。1日の需要量は2007年から2030年までに日量1万バレル増加するのみ。石油燃料への輸入依存度は、バイオ燃料の使用や国内生産の増加により、2007年の58パーセントから2025年の40パーセントに減少*1
  2. 天然ガスの需要は微増。輸入依存度は2007年の16パーセントから2030年の3パーセントに減少。
  3. 米国の一次エネルギー使用量は2007年の101.9 quadrillion *2Btuから113.3 quadrillionに微増*3。エネルギー使用に伴う二酸化炭素排出は毎年0.7パーセントの増加で、2030年には64.1億トンに。
  4. OECD加盟国の旺盛な石油需要のために、石油価格は2009年には1バレル60ドル(2007年価格)、2030年には1バレル130ドル(2007年価格、名目価格では189ドル)に上昇する見込み。
  5. 市場で取引される再生エネルギーは年平均3.3パーセントの増加。
  6. ハイブリッド車の販売は2007年の前自動車販売の2パーセントから2030年には38パーセントに増加。
  7. 予測は既存の法制度や政策の下で行った。

オバマ政権になれば、もっと環境政策せ経済成長を目指す動きが加速されるんじゃないだろうか。「内燃機関の時代が終わる」という話もこれまで話半分に聞いていたが、現実味を帯びてくるかも知れない。

*1:2030年には41パーセントに微増。

*2:10京1900億!

*3:微増とはいえ、元の数字が途方もないレベル。