景気ってなんだろう
まさにタイトル通り、景気について丹念に説明している。でも簡単なだけではなく、データを見て改めて気づかされることがあった。例えば、2000年以降、設備投資が海外売上高の影響を強く受けるようになったことや、輸出のGDPに占める割合が1975年ぐらいから増加傾向にあること。第4章の「お父さんの会社は景気とどう関係があるのか」などは、企業収益は好調であったのに、賃金が増えないというのをうまく説明しているんじゃないだろうか。
付論の「イワタ流景気動向指数の見方」も参考になる。DIの一致指数とCIの先行指数の対6ヵ月前比を見る。DI一致指数が2ヵ月連続で50%を割ること、CI先行指数の対6ヵ月前比が2%以上の大きさで低下することが景気の悪化のサインになる。
- 作者: 岩田規久男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 新書
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