現代語訳 学問のすすめ

後半はちょっと息切れしてして急に終わってしまった気もしたが、間違いなく日本で一番の啓蒙書。この本を読むと、現在の途上国の人が読んでもいいような部分もあるし、今の日本人でも諭吉の考えている世界に届いていない部分もあるし、ビジネス書としても読める部分がある。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という部分は、ただ単に人の平等を話すだけではなくて、「それでも人に違いができるのは学ぶか学ばないかの差でできるもの」と続いていくことも知らなかった。
自分の中では、この前読んだ「マルクスは生きている」と対称的なものを感じた。

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)