Asia Economic Monitor

ADBがJuly Issue of Asia Economic Monitorというのを出している。

Hilightのうち、経済の現況と見通しの部分をチェックすると、

  • 経済の現況
    • 2009年の第1四半期にEmerging East Asia *1の経済成長は大きく落ち込んだが、第2四半期には下落のペースが緩和される兆しがある。
    • 経済成長の落ち込みと原油・食糧価格の下落により、インフレは緩和した。
    • 2009年の第1四半期に経常収支はプラス、資本収支は近郊の結果、国際収支はプラスに転じた。
    • 同地域の通貨は対ドルで強くなっている。
    • 経済成長の減速とインフレの沈静化により、当局は金融緩和と財政政策を継続している。
    • 金融セクターは経済危機に対応する力を持っており、融資も拡大している。
  • 見通し、リスク、政策イシュー
    • Emerging East Asiaを取り巻く外部環境は、先進国の景気後退や世界金融危機のなかで未だ難しい状況にある。
    • Emerging East Asiaは、国内の経済対策により景気後退から景気回復に向かいつつある。2009年には急激に落ち込んだが、2010年にはV時回復を遂げ、2008年以前の成長ペースに回復する。
    • リスク要因は、1. 途上国における景気後退の長期化と弱い景気回復、2. 限定的な財政政策効果や早すぎる出口政策、3. デフレの発生、4. 経済に大きな影響を与える経済以外の要因の4つ。

*1:ASEAN10ヵ国+中国、香港、韓国、台湾