脱貧困の経済学

経済成長って何で必要なんだろう?に引き続く、飯田泰之氏の対談の本。反貧困運動を行う雨宮処凛氏に貧困問題は経済学からどのように分析し、処方箋を準備できるかを丁寧に説明している。
二人の考え方は時には近いところにあることを示し、時には異なったままなこともあるが、ずんずん議論は進んでいく。
飯田氏は経済成長の必要性を語るが、同時に、経済成長が相対的な貧困・格差の問題を拡大させる可能性があることをしっかり指摘している(経済成長って誰かを貧しくするんですか?)。それでも経済成長は経済成長は絶対的な貧困(生活困難者)を減らす最も有効な手段であること、政府の予算増による社会保障の充実の面があることを指摘している。

脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる

脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる