一冊でつかむ天皇と古代信仰

この週末も休息したり、仕事をしたりしてる間に、あっという間に終わってしまった。そんな中読み終えた一冊。
日本の神話、神道(という固いようなものではなく、神社といったほうが正確かも)、祭祀、天皇を中心とする体制みたいなものがどんな風にできてきたかを俯瞰できる本。特に第一章「日本人の基層としての縄文的信仰」、第二章「出雲神政国家の遺産」、第三章「王家の支配を正当化する国譲り神話」の部分くらいまでは面白く読んだ。特に、太陽神=天照大神、土地の神=大国主命の話、銅剣・銅鉾・銅鏡の出土などからの出雲国家を大和朝廷が従えていく解釈の話が面白かった。
でも、四章以降はちょっと話が弛んでしまった印象。最後もまとまりなく、いきなり話が終わってしまった感じで、あれれという印象。

一冊でつかむ天皇と古代信仰 (平凡社新書 462)

一冊でつかむ天皇と古代信仰 (平凡社新書 462)