2010年3月の景気ウォッチャー調査

2010年3月の景気ウォッチャー調査の結果が発表になった。
景気ウォッチャー調査(平成22年3月調査結果(抜粋))
景気ウォッチャー調査 平成22年3月調査結果

3月の現状判断DIは、前月比5.3ポイント上昇の47.4となり、4か月連続で上昇した。
家計動向関連DIは、家電エコポイント制度の対象商品が4月以降、一部変更になることによる駆け込み需要等もあり、薄型テレビの販売が急増していることや、環境対応車への購入補助・減税の効果によって乗用車の販売が好調であることのほか、消費者の低価格志向は依然続いているものの、購買意欲に回復の動きがみられること等により、上昇した。企業動向関連DIは、販売価格の引下げ圧力は続くものの、受注や出荷が持ち直していること等から、上昇した。雇用関連DIは、雇用に対する企業の態度は慎重であるものの、一部での新規求人の増加等から、上昇した。
3月の先行き判断DIは、前月比2.2ポイント上昇の47.0となった。
先行き判断DIは、家計部門では、3月の薄型テレビの販売急増の反動減に対する懸念はあるものの、子ども手当の支給、環境対応車への購入補助・減税、住宅版エコポイント制度の効果への期待等、企業部門では、原材料価格の上昇に対する懸念はあるものの、受注増への期待等、雇用部門では、一部での求人の増加等により、上昇した。
以上のことから、今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」とまとめられる。


現状判断DI、先行き判断DIともに上昇しているが、これまでは先行き判断DIを現状判断DIが追いかける展開がずっとつづいていたが、3月はわずかではあるが現状判断DIが先行き判断DIを上回り、逆転した。