世界経済の潮流

「世界経済の潮流 2010年 I」が発表されている。
世界経済の潮流 2010年 I
概要版 その1
概要版 その2
概要版 その3
全文はちょっと見ていられないので、概要版にざっと目を通す。
第1章は世界経済、アジア・アメリカ・ヨーロッパ経済のレビュー回復しつつある世界経済とギリシャの財政危機について。第3章は今後の世界経済、アジア・アメリカ・ヨーロッパ経済の見通しとリスク要因の分析。これはいつものパターン。
第2章ではアジアの長期の経済成長見通し、自律的発展の条件について書いている。

  • 人口の増加は、日本(2004年、1億2779万人)、韓国(2025年、4950万人)、中国(2030年、14億6250万人)、シンガポール2035年、550万人)とピークを迎える。他の国もピークが近く、人口成長は穏やか、高齢化や社会保証制度が課題。
  • 経済成長は成長率が鈍化していくが、それでも他の地域よりは高い成長。潜在成長率の見通しは、日本:2010年代0.7%-2020年代0.4%、中国2010年代9.1%-2020年代7.9%、韓国2010年代3.8%-2020年代3.0%、タイ:2010年代4.9%-2020年代4.6%など*1
  • アジアの更なる成長のためには、「欧米市場に依存した成長」、「経常収支不均衡を拡大する構造に依存するような成長」からの脱却が不可欠。
  • 世界経済の潮流 2008年 II - 生活の記録
  • 世界経済の潮流 2009年 II - 生活の記録

*1:米国:2010年代2.2%-2020年代2.6%、英国:2010年代1.9%-2020年代1.3%、ドイツ:2010年代0.9%-2020年代0.1%