「日銀貴族」が国を滅ぼす
すっかり時流に遅れてしまったけれど、パクセに行く飛行機の中で読了。デフレへの原因やその処方箋は前著「デフレと円高の何が「悪」か」で示されているので、その処方箋を実施するためには何が問題になっているのかというのを取り上げている。第1章の「日銀貴族」の言行録を読んでいると、いろんな意味でうんざりしてしまったが、第2章の歴史的な経緯、第3章の影のインフレターゲット製作の検証は面白かった。
この本は、デフレの問題をこれまで追いかけてこなかった人たちにとっては、「デフレと円高の何が「悪」か」と一緒に読まれるべき本かなと思った。この本単独だと、ちょっと刺激が強いかも知れない。
- 作者: 上念司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/06/17
- メディア: 新書
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