2010年4-6月期GDP一次速報

I. 国内総生産(支出側)及び各需要項目
II. 形態別国内家計最終消費支出、財貨・サービス別の輸出入
III. 1次速報から2次速報への主な改定要因

  • 2010年4〜6月期の実質GDPの成長率は、0.1%(年率0.4%)。名目GDPの成長率は、マイナス0.9%(年率マイナス3.7%)。
  • 需要項目の寄与度を見ると、実質は国内需要がマイナス0.2%、財貨・サービスの純輸出(輸出-輸入)が0.3%。名目は国内需要がマイナス0.9%、財貨・サービスの純輸出がマイナス0.1%。

実質成長の需要項目の中で成長率のマイナスが大きいのは民間住宅投資(マイナス1.3%)、公的資本形成(マイナス3.4%)。ただ、寄与度で見るとそれほど大きくはなくて、「引っ張るものがなかった」といえるかも知れない。
季節調整済みのGDPデフレーター(-1.0%)や国内需要デフレーター(-0.7%)も前期のプラスからマイナスに反転。

報道ではマイナスサプライズということであったが、これまでの経済統計を追っていれば、「踊り場かも」と思わないでもないだろうが。
2009年度のGDPの速報値も発表になっている。

2009年度の実質GDP成長率は▲1.9%、名目GDP成長率は▲3.6%となった。2009年度のデフレーターについては、GDPデフレーターが▲1.7%、国内需要デフレーターが▲2.5%となった。GDP成長率の内外需別寄与度をみると、実質の内需が▲2.3%、外需が0.4%となった。また名目の内需が▲4.8%、外需が1.2%となった。


この状況の中でも「見ていく」と応えるとは...。やっぱダメだ。

追記(9月10日)

第二次速報が発表になっている。
I. 国内総生産(支出側)及び各需要項目
II. 形態別国内家計最終消費支出、形態別総固定資本形成及び財貨・サービス別の輸出入
III.1次速報から2次速報への主な改定要因
実質GDP成長率は0.1%から0.4%(年率では0.4%から1.5%)に上方修正。しかし、GDPデフレーターのマイナス0.1%は変わらず。