6年半ぶりの為替介入


昨日の民主党代表選が終わり、「またしばらくは注意深く見守る(だけで何もしない)状態が続くのかな」と思っていたら*1、翌日のサプライズ。東京だけでなく、ロンドンやニューヨークでも介入実施。
介入で菅政権の決意示す、継続実施で円高阻止の構え - Reuters
82円台をアナウンスするとんでもない人もいた。
為替介入に関連する日銀の動向として、こんなニュースが。
日銀、介入資金を吸収しない方向=関係筋 - Reuters
じゃあこれで金融緩和が進むのかと一瞬思ったが、どうもそうではないらしい。詳しくはこの二つのブログエントリーにあるとおり。

2000年4月から外為証券は日銀引き受けではなく市中銀行によって消化されているので、介入後に日銀が買いオペをしないとマネタリーベースは増えない(以前の言い方でいうと非不胎化されない)。ここで言っている「介入資金を吸収しない」というの自体が以前の介入オペレーションを前提に話しているようで、何だかおかしい。
介入のオペレーションも以前と変わっていることだし、不胎化とか非不胎化という言葉自体も複雑さ*2や、何だかな感を持つ言葉なので、違う表現をした方がいいと思うんだが。

追記(9月16日)

民主・大久保氏:介入の非不胎化の機関決定していない−日銀関係者 - Bloomberg.co.jp
やっぱり、まあそりゃそうなんだろうなと思わないでもない。外為証券が発行された結果、金利が上がるので、方針を変えない限り日銀は国債を吸収する必要はあると思うのだが。
まあたぶん「注意深く見守る」だけなんだと思う。とりあえずは。

*1:為替相場もそういう風に動き、15年ぶりの1ドル=82円台をつけていた。

*2: