未来型サバイバル音楽論

以前モンゴルに行った時に、モンゴルの人たちと日蒙歌合戦のようなことになった時、向こうはみんなで同じ歌を歌えるのに、日本側はみんなで歌える歌が少ないよなと思ったことがあった。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロに行った時も、休みの日には街の中に音楽が溢れ、みんなで同じ歌を歌っていたような記憶がある。
この本を読んで感じたのは、レコード時代が終わり、CD時代が終わった今、みんなで同じ歌というわけではないけれど、遠くに行ってしまっていた音楽(と、それを奏で、歌う人たち)が身近な存在になりつつあるのかなということを感じた。一方で「音楽産業」(特にCDとか音楽配信とか)は難しい状況が続いていくのだろうけど。