ブレイクスルーの科学者たち

今年のノーベル生理学賞受賞が決まった山中教授を筆頭に、11人の科学者の活動が取材されている。科学者たちの研究のエピソードには、複数の分野にまたがる分野だったり、ニッチなものだったりという話が共通している。こういう状況の中、多くの人はグループでの研究活動で、この本で取材されている科学者はもちろん科学者としての資質を持ちながらも、チームのオーガナイザーの役割を果たせる人たち。
山中教授は、テレビの記者会見や特集番組を見ていると、これまでのノーベル賞受賞者に比べると「チーム」としての活動だなあと思うことが多かったが、もうどんな分野でもチームとしての活動になっていて、その中心になる人にはコミュニケーション能力や組織をある方向に引っ張っていったりマネジメントする力が必要。どこの世界も同じかな。

ブレイクスルーの科学者たち (PHP新書)

ブレイクスルーの科学者たち (PHP新書)