iPS細胞

これも前々から読もうと思っていたのを山中教授のノーベル生理学賞受賞を機会に手に取った本。日本からモザンビークに向かう機中で大部を読んだ。
ノーベル賞受賞直後から改めてiPS細胞の意義がTVなどでも放映され、この本の著者の八代さんもよくお見かけするようになったが、それをもう一段深堀できる。
iPS細胞の研究がここまでの成果を挙げるためには、ES細胞の研究が欠かせなかったこと、iPS細胞を用いた再生医療の実現までにはまだハードルがたくさんあって、それを進めるためにもES細胞研究が欠かせない。日本ではiPS細胞研究の体制作りは迅速に行われたが、倫理面の問題もあってES細胞の研究が立ち後れているとのこと。このあたり頑張ってもらいたいところ。

増補 iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書)

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