僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか

2012年のお正月には「ニッポンのジレンマ」をそこそこ楽しんでみたけれど、今年のお正月はもう見なかった。それだけではなく、最近はテレビの討論番組はもうほとんど見ることがない。
討論に参加する人全員というのはハードルが高いかもしれないけれど、少なくとも討論のモデレーターはこの本に書かれているような「議論のフレームワーク」を持っていなければいけないはずなのに、そうなっていない。そういう意味での年齢じゃない「新世代」が増えてくることを望みたい。
あと、この本の印象的な部分は、「普通の人たちがどのように世の中をよくすることに参加するか」という部分。大きく世の中を変えて行こうというのではなく、生活の中で感じたちょっとした不便(バグ)を取り除いていこう、そのために一つのトピックについてという視点。ウェブで政治を動かすより具体的に政治とか社会に関わりを持っていこうと呼びかけているように感じる。