中国絶望工場の若者たち

モザンビークで読み始め、日本で読了。日本に帰ってくるとやはり読書のペースが落ちる。
この本の主人公は「第二代農民工」と呼ばれる若者たち(1億から1億5000万人くらいいると言われている)。
日系の工場で働きながら日本製品は高嶺の花で買うことができない。第一世代の農民工とは違って様々な理由からストに加担したり反日的な活動をする「リスクの高い人たち」でありながら、一方で労働者の権利意識や市民意識の芽生えも感じさせる人たちの等身大の姿を伝えようとしている。
自分が中国で仕事をして今年で10年。中国も日本以上のスピードで大きく変わっているが、「都市と農村」の問題は変わらずこの「第二代農民工」の人たちのリスクの背景になっている。

中国絶望工場の若者たち 「ポスト女工哀史」世代の夢と現実

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