「円安大転換」後の日本経済

モザンビーク北部の島(Quirimba Islands)に往復してきた週末に読了。
副題の「為替は予想インフレ率の差で動く」は岩田先生のデフレと超円高を思いだす表現だが、これはソロスチャートで説明できない時期(日米ベースマネー比率の変動とドル円相場の動きが乖離していた時期)の説明するものとしてでてきている。安達さんの円高の正体では修正ソロスチャート(マネタリーベースから中央銀行超過準備を控除したもの)で説明していたもの。村上さんは岩田先生と同じように説明したということかな。
この論理に基づいて、バブル以降の日米のベースマネー比率と為替相場の動きを丁寧に追っている。その結果の帰結は、

その時々のドル円相場の動きを細かく分析してきた上で、改めて彼ら(バブル期以降に総裁となった、速水氏、福井氏、白川氏)」の発言を見ると徒労感を感じざるを得ないのである

とのこと。自分も同感。