世界が日本経済をうらやむ日

浜田宏一先生と安達誠司さんの共著。最終章の7章以外は濱田先生の一人称の形で書かれているが、安達さんがこれまでに「講座:ビジネスに役立つ世界経済」で書かれたことも載っていて、お二人の共同作品なんだなあという感じが強い。
浜田先生は今月13日のBSフジのプライムニュースの発言を見ていてもちょっとう〜んという気がしたんだけど、この本でも何となく2014年4月の消費税増税の悪影響は10月の追加緩和で払拭することができて、その次のフェーズ(潜在成長率に働きかける法人税減税など)が大事と思っているように見える。自分はそこまで楽観はしていないのだけど...。
6章の浜田先生から見たマクロ経済の歴史、7章の安達さんによるマクロ経済の知識を持った上での投資の方法に関する解説の部分は面白く読むことができた。